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アレッサンドロ・マルチェッロ

Alessandro Marcello

アレッサンドロ・マルチェッロ

イタリア | 1684年生 – 1750年没 | 14曲収録
この作曲家の曲が聴けるコンサート

略歴

イタリアのバロック音楽作曲家アレッサンドロ・マルチェッロ(1669年8月24日 - 1747年6月19日)は、多才な貴族であった。ヴェネツィアで裕福な市会議員の息子として生まれ、音楽家であると同時に、数学者、哲学者、画家、作家としても活躍した。政治的な役割も果たし、ヴェネツィア共和国の要職を務めた。音楽教育に関する具体的な詳細は少ないものの、ヴァイオリン演奏に長け、若い頃から音楽に深い造詣を持っていた。彼は自身の作品の多くを「エテリオ・スティンファリーコ」という偽名で出版し、貴族としての活動は主に私的なアカデミーや娯楽に集中した。 マルチェッロの音楽はバロック様式に属し、感情豊かで「趣味の良い」演奏スタイルを尊重した。過度な装飾や仰々しい演出を避け、優雅さ、明瞭さ、表情豊かなメロディ、そして感情的な深さで知られる。対位法と和声構造の習熟度も高く評価された。特に、当時は新しい楽器であったオーボエを主要な楽器として確立した功績は大きい。彼の協奏曲は、ヴィヴァルディのスタイルを広く取り入れつつも、管楽器の独奏部分、簡潔さ、対位法の使用において独特であり、古典的なヴェネツィア・バロック協奏曲の最後の砦とも位置付けられている。 彼の最も有名な作品は「オーボエ協奏曲 ニ短調」である。特に第2楽章の「アダージョ」は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハがチェンバロ独奏曲(BWV974)に編曲したことでその価値が高まった。この曲は後に映画『ベニスの愛』で使用され世界的に広く知られるようになり、オーボエ奏者の定番曲となっている。その他、2つのオーボエまたはフルート、あるいは独奏ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲集「ラ・チェトラ」は、そのユニークな管楽器の独奏と対位法が特徴で、バロック協奏曲の傑作とされる。偽名で出版された声楽曲集「12のカンタータ 作品1」も代表作の一つである。

収録楽曲