コンサートとオペラの両輪にて躍進するドイツ指揮界の鬼才、ガブリエル・フェルツが2年ぶりの来演！ロン・ティボー・クレスパン国際コンクール（2019）で優勝した気鋭のピアニスト、三浦謙司を招いてのブラームスの重厚な「ピアノ協奏曲第1番」、そしてシベリウスの人気作「交響曲第2番」という、劇的にして壮観のプログラムを披露します。なお、この両名曲の緩徐楽章に関連するのは、ベネディクトゥス（ラテン語典礼文）から引用された祈りの言葉の一節や、クリストゥスといった宗教的な言葉――フェルツのタクトが掬い上げる、ドラマティックな音楽に秘められた祈りを、どうぞお聴きください。