クラシックの名曲というのは、けっこう誤解されているものです。今回は、思わず「え~!!そうだったのかー!!」と言いたくなる、聴き慣れたイメージと本編が違いすぎる名曲5選をご紹介します。
1. ワーグナー:歌劇《ローエングリン》第3幕「婚礼の合唱」
結婚式で花嫁の入場曲として愛される「婚礼の合唱」。おめでたい門出の曲と信じていた方、はい残念。婚礼の夜、花嫁エルザは禁断の「あなたは誰?」を発動。結婚は即崩壊。さらに悲劇は続きます……。
2. プッチーニ:歌劇《ジャンニ・スキッキ》「私のお父さん」
透明感あふれる美しい旋律の「私のお父さん」。涙腺担当曲としておなじみですが、舞台は遺産をめぐるドタバタ喜劇。恋人との結婚をかなえようと父を説得する娘ラウレッタが歌います。
「彼と結ばれないならアルノ川に飛び込みますので✋」――天使の声なのに、圧強め。
3. ロッシーニ:歌劇《ウィリアム・テル》序曲
運動会や西部劇のアレです。軽快なコメディ音楽だと思われがちですが、本編はスイス独立闘争。有名なリンゴ射抜きシーンも、息子の頭上を狙わされるという地獄のミッションだったのです!
4. ワーグナー:楽劇《ワルキューレ》「ワルキューレの騎行」
映画やCMに引っ張りだこの戦闘曲の王様。実は、戦死者を回収してヴァルハラへ運ぶ遺体搬送シーンなんですね。
その後の場面では、9人のワルキューレ姉妹が「お父様ガチギレだから助けて!」(ブリュンヒルデ)、「待て待て待て、聞いてない!」「無理。絶対無理」(姉妹たち)と押し問答を展開中。
5. グリーグ:《ペール・ギュント》第1組曲「朝」
凛とした空気や小鳥のさえずりに、美しい北欧の朝を思い浮かべた方、はい残念でした。ここ、モロッコね。
主人公ペールは、商売仲間にヨットごと財産を奪われ、砂漠に取り残され、木の上でサルと大喧嘩中(←今ここ)。