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トマス・ルイス・デ・ビクトリア

Tomás Luis de Victoria

トマス・ルイス・デ・ビクトリア

スペイン | 1549年生 – 1611年没 | 129曲収録
この作曲家の曲が聴けるコンサート

略歴

トマス・ルイス・デ・ビクトリアは、スペイン黄金世紀のルネサンス音楽を代表する作曲家である。1548年頃スペインのアビラ近郊で生まれ、少年期にアビラ大聖堂で音楽教育を受けた。1564年頃フェリペ2世の奨学金を得てローマに留学し、パレストリーナに師事しその様式から大きな影響を受けたとされる。ローマ学院やドイツ学院の楽長を務め、1575年には司祭に叙階された。1583年頃スペインへ帰国後は、マドリードのデスカルサス・レアレス女子修道会で皇太后マリアに仕え、生涯にわたり司祭、作曲家、合唱指揮者、オルガニストとして活動した。 ビクトリアは、パレストリーナ、ラッススと並ぶ後期ルネサンス最大の作曲家の一人であり、特に教会音楽の大家とされている。彼の作品は「神秘的な烈しさ」と「感情に訴えかける特質」を持ち、情緒的なパレストリーナとは対照的である。様式的にはパレストリーナの後継者とされながらも、より自由でスペイン的な表現の激しさや表情の豊かさを持っていた。凝った対位法を避け、単純な旋律線とホモフォニックなテクスチュアを好む傾向があったが、歌詞の内容に合わせた感情の雰囲気作りを得意とした。大胆な音程やヴェネツィア楽派の分割合唱なども取り入れ、生涯を通じて宗教曲のみに専念した。 ビクトリアの現存する作品は、ほぼ例外なくラテン語の歌詞に基づく宗教的なポリフォニー声楽曲である。最大の代表作は、1603年に皇太后マリアの葬儀のために作曲された6声の「死者のための聖務曲集(Officium Defunctorum)」である。その他、「おお、大いなる神秘(O Magnum Mysterium)」は降誕節のモテットとして有名である。「聖週間のためのレスポンソリウム集(Tenebrae Responsories)」は聖週間の典礼音楽であり、強烈な表現力によって高く評価されている。約20のミサ曲も残しており、日本でも近年コンサートで取り上げられる機会があり、ルネサンス期の重要な作曲家として認識されている。

収録楽曲

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