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ミハイル・グリンカ

Mikhail Ivanovich Glinka

ミハイル・グリンカ

ロシア | 1804年生 – 1857年没 | 10曲収録
この作曲家の曲が聴けるコンサート

略歴

ミハイル・イヴァーノヴィチ・グリンカは「近代ロシア音楽の父」と称されるロシアの作曲家である。1804年、裕福な貴族地主の家庭に生まれ、幼い頃から音楽に強い関心を示した。体系的な音楽教育は少なかったものの、ピアノ、ヴァイオリン、声楽、作曲などを熱心に学んだ。彼の活動の転機は、1830年からのイタリア留学と、その後のドイツでの音楽理論学習であった。これらの外国での経験を通じて、グリンカはロシア人としてのアイデンティティを確立し、真にロシア的な作品を創作したいという強い願いを抱くようになった。この思いが、後にロシア初の国民オペラ「皇帝に捧げた命」の成功へと結実した。 グリンカは「近代ロシア音楽の父」または「ロシア国民楽派の父」と称され、ロシア国外で広い名声を獲得した最初のロシア人作曲家である。彼は、それまで西洋音楽の模倣が中心だったロシア音楽界に初めて「ロシアの魂」を吹き込み、真にロシア的な音楽を創造した。彼の作風は、ロシアの民俗音楽だけでなく、数ヶ国語を操る旅行家としての経験から、旅先で触れたイタリアやスペインなど各国の民俗音楽を吸収し、自身の作品に取り入れている点が特徴である。ロマンティックでユニークな雰囲気を兼ね備え、彼の作品は後の「ロシア五人組」をはじめとするロシアの作曲家たちに決定的な影響を与えた。 ミハイル・グリンカの代表作としては、歌劇「皇帝に捧げた命」、歌劇「ルスランとリュドミラ」、幻想曲「カマリンスカヤ」が挙げられる。「皇帝に捧げた命」はロシア初の国民オペラとされ、ロシア民謡と伝統的なイタリア様式が融合した作品として大成功を収めた。歌劇「ルスランとリュドミラ」はプーシキンの原作によるオペラであり、民謡の自由な活用や独創的な和声が特徴で、特にその序曲は非常に有名である。幻想曲「カマリンスカヤ」は、ロシアの婚礼歌と舞踊歌の主題に基づく管弦楽曲であり、「全てのロシア音楽はこれに由来する」と評価されるほど、ロシア国民楽派に決定的な影響を与えた。

収録楽曲