スメタナ生誕200年に聴いておきたい、
「わが祖国」全曲演奏

2024年は「チェコ国民音楽の父」と呼ばれる作曲家、スメタナの生誕200年にあたるメモリアル・イヤー。PACと20年近く共演を重ねている指揮者・下野竜也と共に、スメタナの代表作である連作交響詩「わが祖国」の全曲演奏に挑みます。
「わが祖国」が作曲されたのは1874年～79年、当時のチェコはオーストリア帝国の支配下にありました。チェコの民族復興運動が巻き起こる中、自らも強い民族意識を抱いていたスメタナは、祖国チェコの歴史や伝説、風景を6つの交響詩で描いたのです。スメタナの命日である5月12日に合わせて開幕する「プラハの春音楽祭」では、音楽祭のオープニングとして毎年「わが祖国」が全曲演奏されるなど、まさにチェコの国民的音楽として愛されています。日本では特に有名な第2曲の「ヴルダヴァ（モルダウ）」が単独で演奏されることが多いですが、全曲を通して聴くことで、チェコの人々の思いや歴史をより鮮明に感じていただけることでしょう。
チェコを「思い入れの強い国」と語り、チェコ音楽を積極的に取り上げてきたマエストロ下野竜也が贈る「わが祖国」全曲演奏、どうぞお聴き逃しなく！

管弦楽／兵庫芸術文化センター管弦楽団