メンデルスゾーン21歳の佳品に続いて、ヴァイオリンとオーケストラで「スコットランド幻想曲」。ソリストは、2016年から仙台国際音楽コンクールヴァイオリン部門審査委員長を務める堀米ゆず子。1980年の華々しいデビュー以来、世界中で演奏活動を展開。東日本大震災直後は被災地に篤い思いを寄せた。後半は「エニグマ」。ひとつひとつの変奏が、友人たちを思いながら作曲された。友人のみならずエルガー自身の人柄も写しだされている。
作曲家　吉川 和夫