2025-26シーズンの開幕を飾る指揮者は太田弦！ユニークな選曲とエネルギッシュな指揮で、活気あふれる印象深い演奏を重ねている。モーツァルトの独奏に迎えるヤメン・サーディは、25歳でウィーン国立歌劇場（ウィーン・フィル）のコンサートマスターに就任した逸材。困難なこの世界にあっても、大切な心の栄養としての音楽を届け続ける。さらに、武満の出世作と芥川のドラマティックな交響曲。いずれも1950年代、高度成長期のさなかに作曲された。作風は対照的ながら、ともに戦後日本の作曲を象徴する作品である。
作曲家　吉川 和夫