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アレクサンダー・フォン・ツェムリンスキー

Alexander von Zemlinsky

アレクサンダー・フォン・ツェムリンスキー

オーストリア | 1871年生 – 1942年没 | 10曲収録
この作曲家の曲が聴けるコンサート

略歴

アレクサンダー・フォン・ツェムリンスキー(1871-1942)は、オーストリアの作曲家、指揮者、音楽教師である。ウィーンで生まれ、幼少より音楽を学び、ウィーン音楽院で作曲を師事した。1896年の『クラリネット三重奏曲』はヨハネス・ブラームスに高く評価され、出版に至った。この頃、アルノルト・シェーンベルクと親交を結び、対位法を教えた。1900年にはグスタフ・マーラーがオペラ『昔あるとき』の初演を指揮し、作曲家としての名声を確立。ウィーン、プラハ、ベルリンで指揮者として活躍した。1933年のナチス台頭後、ユダヤ系であった彼はウィーンへ逃れ、1938年にアメリカへ亡命したが、1942年にニューヨークで死去した。 ツェムリンスキーの音楽は、後期ロマン主義と20世紀のモダニズム様式を繋ぐものとして認識されている。初期作品にはブラームスの影響が見られるが、後期にはマーラーやワーグナーの拡大された和声の影響も受けた。彼は調性の中心を移行させる手法、変奏技法、そしてウィーン表現主義の様式での音画描写を特に発展させた。アルノルト・シェーンベルクとは異なり、極端な不協和音や十二音技法、無調音楽を避けたものの、モダニズムの実験的な側面も取り入れ、後期の作品には新古典主義やジャズの要素も見られる。豊かな旋律と表現主義的なスタイルが彼の作品の大きな特徴である。 代表作としては、ソプラノとバリトン独唱、オーケストラのための『抒情交響曲』作品18が挙げられる。インドの詩人タゴールの詩に基づき、マーラーの『大地の歌』を彷彿とさせる構成を持つこの作品は、アルバン・ベルクの『抒情組曲』に引用されるなど、彼の最もよく知られた作品の一つである。また、ハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話に基づく幻想的な管弦楽曲、交響詩『人魚姫』は、1984年の再演以降、頻繁に演奏されるようになった。オスカー・ワイルドの戯曲に基づく一幕のオペラ『フィレンツェの悲劇』作品16は、多調的な現代音楽の流れを汲みつつも旋律の豊かさを保つ。ツェムリンスキーの作品は、後世の作曲家にも影響を与え、現在も世界中で演奏され続けている。

収録楽曲