豊島区管弦楽団は、本年2025年に創立50周年を迎えます。
第99回定期演奏会は、記念の年に相応しいプログラムとすべく、1975年11月16日に豊島公会堂で開催した第1回定期演奏会で演奏した、ベートーヴェンの交響曲第5番『運命』を取り上げることとしました。
この曲については、クラシック音楽で最も有名な曲であり、ベートーヴェンの最高傑作の一つであると評されていることから、説明の必要はないものと思います。

そして、演奏会後半には、ブルックナーの交響曲第5番を演奏いたします。
ブルックナー自身が「対位法上の傑作」と評したと言われるこの作品は、大伽藍を思わせるスケールの大きさを持ち、ブルックナーの交響曲の一つの完成形とも言えます。

ベートーヴェン以降、多くの作曲家が名作を残している「交響曲第5番」。
初期と後期のロマン派の2曲の交響曲第5番をお楽しみいただければと思います。