タケミツメモリアルに響く歓喜のコラール　神奈川フィル、初台に来たる！

神奈川フィルハーモニー管弦楽団との常任指揮者就任当時、国内プロオーケストラの最年少シェフとして話題をさらった川瀬賢太郎が、神奈川フィルと過ごした充実と革新にあふれる月日も、はや7年が経過。本公演は、両者が築いた音楽的真価を堪能する絶好の機会となる。神奈川フィルとの共演のために川瀬が温め続けた「マーラー／交響曲第5番」をメインに、2023年に生誕100年を迎える作曲家リゲティの作品を選曲し、同団が29年ぶりに行う東京公演にも関わらず、意欲的な選曲が変わらないことが嬉しい。過去に同じ出演者で演奏され、ネットで配信された動画が話題になった「ミステリー・オブ・ザ・マカブル」の半田美和子の熱演を、ついに生演奏で体験できることは大きな楽しみの一つ。神奈川・横浜は決して遠くない、しかし距離を理由に神奈川フィルの音楽を体験されていなかった方に、本公演は絶好の機会だ。忘れ得ぬ音楽体験を、ぜひ！