小泉和裕の指揮で、ドイツ・ロマン派を代表する作曲家の一人メンデルスゾーンの傑作を中心に、春の日の午後を美しく演出します。力強いヴェルディの序曲による開幕に続いて、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲をお届けします。すでに都響とも数々の名演を繰り広げている金川真弓の独奏は、耳慣れたこの曲をリフレッシュし、新たな魅力を私たちに気づかせてくれることでしょう。スコットランドを旅した際に訪れたホリルード宮殿の朽ち果てた礼拝堂で着想を得たという第3交響曲《スコットランド》は、幻想的な楽想が連綿と紡がれ、ロマンティックなことこの上なく、“音の風景画家”と評されたメンデルスゾーンの傑作です。