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フランツ・リスト

Franz Liszt

フランツ・リスト

ハンガリー | 1811年生 – 1886年没 | 110曲収録
この作曲家の曲が聴けるコンサート

略歴

フランツ・リストは19世紀を代表するハンガリー出身のピアニスト、作曲家である。幼少よりピアノの才能を発揮し、ウィーンでカール・チェルニーらに師事した。15歳で父を亡くした後、ニコロ・パガニーニに触発され超絶技巧のピアニストを目指した。20代後半からは約8年間のヨーロッパ演奏旅行で「リサイタル」を創始し、「ピアノの魔術師」として絶大な名声を確立した。1848年、36歳でコンサートピアニストとしてのキャリアを終え、ワイマール宮廷楽長に就任。以降は作曲と指揮に専念し、「交響詩」を創始するなど、作曲家として最も多産な時期を迎えた。晩年はローマでカトリック教会の小聖職に就き、宗教音楽にも力を入れた。 リストの作風は、超絶技巧を駆使しピアノの表現力を極限まで広げた点に特徴がある。一台のピアノでオーケストラのような響きを追求し、分厚い和音や乱高下する音の塊を用いた。短い音楽のモチーフを変化させ、楽曲全体に統一性をもたらす「主題変容」の技法を考案し、「ピアノ・ソナタ ロ短調」などでその真価を発揮した。また、標題音楽のジャンルである「交響詩」を創始し、ロマン派音楽に大きな影響を与えた。後期には無調音楽にも挑戦するなど先進的な音楽性を見せ、晩年には宗教音楽も多く手掛けた。ハンガリーの民謡を取り入れた作品も残している。 リストの代表作は、その革新性と技巧性を象徴する。ピアノ作品の最高峰とされる「ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178」は、主題変容の技法を用いた画期的な単一楽章作品であり、後世の作曲家に大きな影響を与えた。ハンガリーの民俗音楽に着想を得た「ハンガリー狂詩曲(特に第2番 S.244)」は、ロマの音楽を取り入れ、民族的な要素をクラシック音楽に導入した先駆的な作品である。ヴァイオリニストのパガニーニの主題に基づく「ラ・カンパネラ(パガニーニによる大練習曲 S.141 第3曲)」は、鐘の音のように煌びやかで華やかな超絶技巧の代表作として、多くのピアニストに挑戦されてきた。これらの作品は、ピアノ音楽の可能性を広げ、ロマン派音楽の発展に多大な貢献をした。

収録楽曲