メインコンテンツへスキップ
View this site in English →
フランツ・シューベルト

Franz Schubert

フランツ・シューベルト

オーストリア | 1797年生 – 1828年没 | 424曲収録
この作曲家の曲が聴けるコンサート

略歴

フランツ・シューベルト(1797-1828)は、「歌曲の王」と称されるオーストリアの初期ロマン派を代表する作曲家である。わずか31年という短い生涯ながら、600曲以上のドイツ・リートをはじめ、交響曲、室内楽、ピアノ曲など、多くの傑作を残した。ウィーン郊外に生まれ、幼少期から音楽を学び、サリエリに作曲を師事した。教職に就いたが、創作活動に専念するため辞職し、友人たちの支援を受けながらウィーンで精力的に作曲活動を展開した。1821年、歌曲『魔王』の出版により名が知られるようになった。1823年頃からは健康が悪化し、内省的な作品が増加。1828年には初の自主演奏会を成功させたが、同年11月、31歳で腸チフスにより生涯を閉じた。 シューベルトは「歌曲の王」と称され、600曲を超えるドイツ・リートを作曲し、このジャンルを芸術の域にまで高めた。彼の歌曲は、詩の内容を繊細に音楽化し、ピアノ伴奏にも重要な役割を与えている。その音楽はロマンティックで叙情的であり、美しい旋律と感情の深遠な表現を重視した。調性の大胆な転換や流れるような叙情的な旋律法も特徴である。ウィーン古典派の伝統を受け継ぎつつ、より個人的で内省的な表現を追求し、ロマン派音楽への道を拓いた。晩年には死を意識した深刻な内容も垣間見られた。即興的な表現力も重視し、ピアノのための「即興曲」などで才能を発揮。その独創的な和声的革新は、後のロマン派作曲家たちに大きな影響を与えた。 代表作として、18歳で作曲されたゲーテの詩に基づく劇的な歌曲『魔王』が挙げられる。斬新な伴奏形態と表現力により、歌曲作家としての名声を確立した傑作である。交響曲第7番(旧第8番)ロ短調『未完成』は、完全な2楽章ながら「三大交響曲」の一つと称され、ロマン派音楽の物語性や情感を完璧に表現した。歌曲集『冬の旅』は、失恋や自身の苦しみを反映した、死や孤独をテーマにした歌曲集で、「菩提樹」が特に有名である。シューベルトが確立した歌曲やピアノ小品における叙情的な表現、そして独創的な和声法は、後のロマン派作曲家たちに多大な影響を与えた。

収録楽曲